いにしえの知恵 人と環境に優しい 柿渋
いにしえの知恵
人と環境に優しい
柿渋
柿渋とは
About Kakishibu
渋柿の実を夏の青い頃に砕き、圧搾した液を長年にわたり自然発酵させ、熟成させた液
近年健康志向や自然素材志向の高まりで注目されています
柿渋を絞る図(「広益国産考」より)
私たちの先祖は、身近にある自然のものを使い、生活に必要な物を作ってきました。身近にある柿の木から庶民でも作ることができる柿渋もその一つ。奈良時代の文献には登場しており、経験と知恵で防水、防虫、防腐、抗菌に優れていると利用価値を見いだし、さまざまな用途に使い「生活必需液」として活用していました。
例えば漁網に塗って強固にしたり、
家屋などの木材(桶、天井板)に塗って耐材にしたり、
和紙(和傘、うちわ)に塗り耐水性をもたす
ためなどに使われていました。
また酒のもろみを絞る酒袋や酒の清澄剤などとして、 一昔前までは大量に必要とされ、多くの「渋問屋」が活躍していました。
また、やけどやかぶれの外用薬として、脳卒中予防や後遺症 などにもよいとして飲用もされてきました。
大正時代の家庭医学本にも柿渋を使った療法が多数紹介されています。
また酒のもろみを絞る酒袋や酒の清澄剤などとして、 一昔前までは大量に必要とされ、多くの「渋問屋」が活躍していました。
また、やけどやかぶれの外用薬として、脳卒中予防や後遺症 などにもよいとして飲用もされてきました。
大正時代の家庭医学本にも柿渋を使った療法が多数紹介されています。
酒袋
戦後の科学技術や医学の発達により急速に柿渋の需要は減りましたが、現在でも自然素材がもつ温かみや風合いが愛され、手仕事作品や民芸品、建築などにも使われ続けています。
さらに、伝承で体にもよいと認められてきた柿渋が、近年の研究により、機能性成分「ポリフェノール」を豊富に含み健康にもよいと明らかになり注目されています。
さらに、伝承で体にもよいと認められてきた柿渋が、近年の研究により、機能性成分「ポリフェノール」を豊富に含み健康にもよいと明らかになり注目されています。
衣・食・住 柿渋の使用法
How to use
食~身体によい~
健康食品として
More
石鹸・歯磨き・化粧品として
柿渋ポリフェノールの主成分カキタンニンには保湿作用、引き締め作用、抗菌作用、消臭作用などがあり、化粧品や石けん、シャンプーなどに使用されています。
食品添加物として
衣~天然素材のやさしさ~
手工芸品・服飾の染料として
自然素材の温かい色と優しい風合いが手仕事作品や民芸品などで愛され続けています。
More
住~心と体を癒す自然塗料~
健康や環境に配慮した天然塗料として注目されています。
More
柿渋ができるまで
Process
- 青柿の実を収穫
- 砕いて絞る
- 3年から10年発酵熟成
- 柿渋
- 青柿の実を収穫
- 砕いて絞る
- 3年から10年発酵熟成
- 柿渋